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第2回 対談|宗像義恵 氏

 
 
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  荒木 泰晴
株式会社 エンベックスエデュケーション | 代表取締役
  宗像 義恵
元インテル株式会社取締役 兼 副社長執行役員
株式会社ABEJA
経営顧問
B.Grove(ビーグローブ株式会社)
代表取締役
 
 
     
  これからの日本の未来に
意気投合しました!
 
 
         

 

 

 

宗像義恵氏は、インテル株式会社で取締役 兼 副社長執行役員として活躍された方です。
現在は、AIの最先端を行く株式会社ABEJAなど企業の経営顧問や新規事業開発のアドバイザー、エグゼクティブコーチとして活動なさっています。
今般、「日本をもっと元気する」ためにB.Grove(ビーグローブ株式会社)を設立なさいました。

既存企業とベンチャー企業をつなぎ、新たな価値を創造する事業の育成にとりくみ、日本の産業構造全体を変えようと、氏ご自身自らがエネルギッシュに各界に働きかけています。

   
         
         
圧倒的にソフトウェアのエンジニアが足りない
         
   

宗像: 日本のパソコン業界の黎明期から現在までをずっと見てきました。今、日本のパソコン業界に限らず電機業界や基幹産業が、なんとなく元気がなくなってしまった。IoT、クラウド、AI、ビッグデータなどの新しい概念が出てきて、アメリカや海外の企業はどんどん事業化しているのに、日本はまだそれをビジネスの収益源に出来ていない。

荒木: 確かにーーー

宗像: なぜ日本は、新規事業やイノベーションができないのかと考えた時に、3つの課題があると思いました。

最初に「リーダーが不在」であるということ。これは、新しいことをやるために必要なリーダーがいない。協働する共同体(コラボレーティブ・コミュニティ)というプロジェクト型で動く組織体のリーダーになるために必要なリーダーシップを持った人が足りない。

次に「ファシリテータがいない」。コラボレーティブ・コミュニティの中で、プロジェクト型で事業を進めて行くには、みんながどうやってアイデアを出し合い、新しいものを創造していくかというプロセスを上手にファシリテーションしていかなくてはいけない。今までの企業が追求してきた “効率化”ではなく、どう資源(リソース)をうまく組み合わせて価値を再定義するかが大事なんです。

そして最後に「ケースが少ない」ということ。じゃ実際にどうすればよいのか、どう新しい事業を起こせばよいのかという事例が既存企業の中にほとんどないということです。

荒木: なるほど、協動するコラボレーティブ・コミュニティですか。

宗像: B.Groveとしてやろうとしていることは、既存企業とベンチャー企業のお互いの価値をつないで新しい価値を創造し、その事業化を推進する優秀なファシリテーターやリーダーを育成すること。そして、実際のプロジェクトを実行して成功事例(ケース)を作ることです。

   
         
       
         
         
   

宗像: 大手企業には資産は沢山あります、お客様もいるし、資金力もある。ただその使い方がわからない。価値の再定義が出来ていない。ベンチャー系の若い企業は、アイデアはたくさん持っているけど、スケールができていない。
メーカーはハードウェアを作ることを一生懸命やっているんですけど、IoTのプラットフォームって、ハードウェアとソフトウェアと両方一緒にならないとプラットフォームにならないんですよ。

ハードウェア企業とソフトウェア企業がコラボレーションしてプラットフォームを作り出すことが必要になってくる。
単に「モノ」だけ作って販売するという売り切り型のビジネスモデル(フロー型)ではなくて、リカ-リング(循環型)で常にお金をいただけるビジネスモデル(ストック型)に事業モデルが変わる。つまり、ハードウェアを作っている企業がマインドセットを変えることが必要だと思うんです。それを加速させることが次の日本の社会の産業構造の中心になってくるのではないかと思っています。

荒木: そうですね ハードウェアがあれば良かった時代はずいぶん前にシフトして、ソフトウェアのポジションは重要になっていると感じています。それなのに、ソフトウェアエンジニアの数は増えていないですし、そしてソフトウェアエンジニアになりたい人も減少している状況は現在も続いていると思います。

   
   

宗像: もう圧倒的にソフトウェアのエンジニアが足りない。ものすごく足りない。このままにしておくと、ハードは持っているけどプラットフォームのソフトを作れる人がいなくって、外国からそういうエンジニアがどんどん入ってくるか、プラットフォームは海外でしか作れなくなってしまう。気がついたら、またGoogleやAppleに持って行かれてるってことになっちゃいますよ。
GoogleとAppleがやっていることは、自分たちが構築したプラットフォームを開放して、たくさんのアプリケーション屋さんを呼んでいることです。そのプラットフォームを使う使用料を、アプリケーション屋さんからとるということをやっているんです。
マーケットが欲しているのは、ハードウェアの性能ではなくて、“体験”なんです。そのしくみからどういう社会的に価値のある体験を得られるかということに価値を感じて、そのサービスに対してお金を払うわけです。

 
   
   

ここで必要なもの、圧倒的にクオリティの高いソフトウェアエンジニアの数です。
だからエンベックスエデュケーションの全国100ヶ所で大量のエンジニアを同時に育成していることに、本当に驚きと共感を覚えるんです。

日本の社会にとって大事な事業になっていくと思いますよ。

   
             
   
 

荒木: そんな風に言っていただいて、すごく光栄です。
私たちは、「全国のエンジニアを元気にしたい」という思いからこの事業を展開してきました。
ITの技術はまず基礎です。基礎さえしっかりしていれば本人の能力に合わせていくらでも伸びて行きますし、実に生き生きと活躍できる業界と思っています。理系も文系もないと思っています。当社の受講者は文系出身の方のほうが多いくらいです。
キチッとした研修を受ければ、全くの初心者から一定のレベルまで持っていけるコンテンツを完備しています。履修値90%、トラブルなし。(笑)
技術者育成を通してソフトウェアエンジニア不足を補っていることを今まで自負してきましたが、こういうお話をお聞きすると、もっと大きなスケールで事業を展開できると、いや、確信できますね。

   
             
一番の課題は、自分に対する再投資ができるかどうか
         
   

宗像: もう一つ、貴社の仕組みで注目していることがあります。それは講師育成なんです。
これからの社会、一つの会社で自分のキャリアが終わるということがなくなると思います。90歳以上とか100歳近くまで生きることになる時代が目前に迫ってます。ということは、60歳で引退してもあと20年位は自立してもらわないといけない。
じゃその時に皆さん何をするんですかと言った時、一番の課題は、自分に対する再投資ができているかどうかです。
私個人の意見ですが、たとえば今の大手企業の役員とか取締役になっている方たちの中には、最先端のデジタルマーケティングやAIがどういうものかっていう話をされても良く分からない方々が大勢いると思います。少なくとも技術の本質を理解して将来どう投資をすべきかの見識が低い。
なぜかというと、自分自身の教育に対して投資してない。本来であれば、最先端のテクノロジーがどうビジネスにかかわるのかということについては、少なくとも経営者でそのマーケットでビジネスしてその組織を統率しているとしたら、最低限この技術は自分たちのビジネスとビジネスモデルと業界にどういうインパクトがあるのかっていう知見を持たなくちゃいけないと思いますが、それがない。それに対して自分に投資してない、勉強していないのです。
競争有利の社会から、今は人の幸せは富の延長線上にはないかもしれないという風潮がすごくでてきていて、そうすると、何を目的にどう人生を送っていくのか、企業はどうあるべきかということがすごく問われてきている。

荒木: 「自分に対する再投資」と言えるかどうかわかりませんが、当社では若手の方々ばかりだけでなく、経験を積んだエンジニアの方々にも講師育成という道を開いています。

   
         
       
         
   

宗像: 講師になりたいエンジニアの方々を再教育して、その人たちがまた新しく自分たちの人生を送れるというのは、ものすごく社会的に大事な事業だと思っています。
定年間近になり、自分が今までやってきたスキルを生かして次世代の育成にかかわりたいという、非常に高い志をもった人たちが、ちゃんと社会的に評価される道。そういう道をキチっとつけてあげているというのが、もう目の前に来ている社会課題を正確に捉えられているという点がすごく感銘しますね。

荒木: そんなすばらしい言葉をいただいて、あの恐縮してしまいます。
そんな崇高なところから始まった訳ではなく、結果的にそうなったと言いますか。

研修会場が増えはじめて5会場になったとき、講師の品質を保たなければいけないと、強く思いました。
そこからスタートしたんです。
研修のため、研修のクオリティを出すために行っている講師育成が、当社の優位性の一つなり、さらに、スキルのあるエンジニアが活躍できる場を作れたことを、本当に嬉しく思っています。幅広いシニアの方に セカンドキャリア教育として、本来企業や個人が行う 教育の再投資の機会を提供できたのではと思います。
半年働いて、半年フリーランスみたいな感じで、海外旅行行ってきました なんて、お土産いただいたりして、ちょっとうらやましい気がするんですけど。

でも、そうすると宗像さんの視点では、エンジニア育成と講師育成、その2つの点でご評価いただいているということでしょうか。

宗像: その通りです。
リーダーとして活躍できるソフトウェアエンジニアの育成、そして講師育成。これからの日本で、そういう働き方、生き方をしたいという人たちにひとつの道を開いているわけじゃないですか。

荒木: ありがとうございます!

   
         
「全国のエンジニアを元気にする」 × 「日本を元気にする」
             
   

■編集後記
宗像氏の熱い語りに、インタビューが終わった後も、力強い余韻と、爽やかな未来が残りました。
「全国のエンジニアを元気にする」という我々のポリシーが、宗像氏のB.Groveが目指す「日本を元気にする」と見事に合致し、両社でできるこれからの可能性をどんどん広げて行きたいと思いました。

 

   
             
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